とある男子大学生の備忘録

男子大学生の日々を綴っておりまする

ジョーカー『感想』とバットマンを観たことのない男子大学生

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先日ようやくジョーカーを観に行けました。それにしても今のジョーカーブームすごいですね。

 

ほぼ、満席で観れたのは良かったものの前から3列目で少し観ずらかったです笑。

 

観た事には、観たのですが一つ失敗したことがあって、ジョーカーがバットマンの敵キャラだということを知らなかった!

 

はい!もう完全に何やってるんだって感じですよね笑。

 

そういう訳でして、バットマンを観たことのない人間でもジョーカーは楽しめたのか、それと感想を伝えられたらと思います。

 

※以下ネタバレ注意

 

『感想』

まず、楽しい映画かどうかって言ったら楽しい映画じゃないです。ところどころショッキングなところあるし、血出てるし。

 

後、映画館の銃声って何であんなにビックリするんでしょうね。銃のシーンは気を抜かないようにした方がいいです笑

 

主人公のアーサーは最初は、変なところで笑ってしまう持病を持ちつつも、ピエロの姿をして懸命に働く男性といった感じでした。

 

ですので、宣伝のための看板をもって働いている時に青年達に看板を盗まれ、追いかけた先で殴られるシーンは胸が痛かったです。

 

そのシーンから、あぁ暗い時代を生きているんだなと感じさせられました。

 

アーサーは、病院でカウンセリングを受けており、持病に対して大量の薬を貰っており、尚且つアーサーは昔には病院で監禁される程の精神患者といいことも発覚しました。

 

そのシーンでアーサーは「狂っているのは自分か、世界か」と最後まで考えさせられるセリフを残しています。ラストまで見終わってもう一度思い出すと深いセリフです

 

アーサーの自宅のシーンも胸に来るものがあります。アーサーには、母がいるのですが、その母は衰弱しており、ウェインという男に手紙を書き助けを求めていました。

 

そして、2人でアーサーがコメディアンとして出演を夢見る番組を見るのですが、

日々の辛い生活の中でもまだ夢を持ち続けるアーサーには、胸を打たれました。

 

アーサーが青年達に暴行にあった次の日に職場に行くと、同僚のランドルという男から護身用の銃を渡されてしまいます。

いよいよ、ここからアーサーの歯車が狂って行く感じがしました

 

加えてアーサーは社長に呼び出されて、昨日の看板を見つけてこいと言われます。

 

かなりキツめに言われてて、もうその時点でクビになるんじゃないかと思いましたが、まだ働ける用で安心してましたね。

 

そんな暗い生活の中でアーサーの前にソフィーという女性が現れます。

最初は、エレベーターの中で偶然一緒になっただけなのですが、アーサーはどうやら、ソフィーを気に入ったらしくストーカーまでしてしまいます。

 

その時のアーサーは、なかなかに厳しい生活を送っていたので、ストーカーでは済まないんじやないかとヒヤヒヤしてました。そのシーンの音楽や撮り方がそれを助長させていたと思います。

 

しかし、そんな不安とは反対にソフィーはアーサーを快く受け入れてくれました。

アーサーにも希望が見えたと思ったんですけどね…

 

そんなある日事件は起こってしまいました。病院の子供達の前でピエロの仕事をしている時に銃を落としてしまうんですよね。

そのせいで仕事はクビになり、銃をもっていた事もランドルの裏切りによって自分のせいにされてしまいます。

 

帰り道、電車の中でエリート社員の男性3人組が、女性をからかっている所をアーサーは笑ってしまいます。

それで、アーサーは3人に暴行を受けるのですが、以前とは違いアーサーは、銃で反撃してしまい、結局3人を殺害、それなのに貧困層からはヒーロー扱いされてしまいます。

 

ここからは、本当にどんどん悪の道に進んで行くアーサーを見て行くことになりました。映画の宣伝にもあるように、どうやって悪のスターへと登りつめて行ったのかが分かり安く現れている最初のシーンだと思います。

 

それからのアーサーは、母が送っていた手紙の相手が、資産家のウェインでアーサーはその父親から見捨てられたことを知り、憧れの番組の司会者からは侮辱される。そうやってアーサーはだんだんと崩れていき、母親をも絞殺しジョーカーになっていく……

 

観ていて痛々しかったです。行動を起こしているのは紛れも無くジョーカー本人。だけでその原因になっている部分には、確かに周りの人間や環境や、なんなら運のせいも存在していて、「悪いのは、自分か世界か」考えさせられるシーンの連続でした。

 

そしてラストシーン

憧れの番組にジョーカーとして登場し、司会者を撃ち殺し、社会を暴動の渦に叩き込み、悪のカリスマとして讃えられた後……

アーサーは精神病棟で女性と面談をしています。アーサーはひたすら笑い続けます。

何がそんなに面白いの?と尋ねられアーサーは「ちょっね、ジョークを思いついて、君には理解出来ないさ」と答えるのでした。

 

社会の暴動の波にアーサーは乗せられてしまっただけなのではないかという感想も抱かずにはいられませんでした。

エリート社会3人組を殺害した時点では、まだアーサー自身の犯行感が強かったのですが、

それ以降それに乗っかって富裕層を批判していく社会にアーサーは乗せられてしまったのではないかと、そんな感想を持たされる作品でした。

ラストの病院のシーンは結局どう解釈すれば良いのか?全てはアーサーの妄想だったのか?疑問の残るラストでした。

 

(後々分かったこと)

  1. アーサーの母も精神患者でウェインが父親だと言うのは母親の妄想でアーサーは、養子だったこと。
  2. アーサーとソフィーが上手くいってたのはアーサーの妄想だったこと。

 

いやー、まだまだ理解力が足りませんね笑。割と肝心なシーンを理解出来ていなかったのでショックです。

 

(結論)

バットマンを観ていなくても全然理解できる作品でした。観ていないからこそ先入観なく等身大のアーサーがジョーカーへと変貌して行くのが見て取れたかなと思います。結局、「狂っているのは、自分か、世界か」答えは出ませんよね。良い映画にあるあるの答えの出ない問題パターンでした。

 

それじゃーまた次回<(_ _)>